こんにちは、あかりとりです。
今日はどんな人に手織り作品を
届けたいか考えてみました。
すこし自分語りからはじめさせてくださいね。
私は心が弱っている時期が長かったです。
10代のほとんどを引きこもって暮らし
それ以降も
「生きていくのが辛いなー」
と感じながら生きていました。
その感情やムードは
私にとって当たり前のもので
それ抜きに自分の歴史を語ることはできません。
抜け出していくには
長い長い時間が必要でした。
浮き沈みをくり返しながら
たぶん20年くらいはかかっていると思います。
今はだいぶ抜け出せたな
と思えるようにはなったものの
完全に切り離せたかというと
そうでもないよなと思います。
だけどだいぶ楽にはなりました。
ほとんどの時間を
「楽しい」か「ふつう」
の気分で過ごせています。
どうしてそうなれたかというと
ひとつは時間の経過かなと思います。
年をとると楽になる場合があるんだそうです。
年をとるのを嫌がる人が多いですが
私はいろいろ乗り越えて
年をとれたのが誇りだし
「よかったなーしあわせだなー」
と思っています。
その時間の経過を助けてくれるものがありました。
それが「愛着を持てるモノ達」でした。
何気ないメモ、ぬいぐるみ、
お気に入りの服、毛糸、
手触りのいい食器などなど
気持ちのいいモノや美しいモノ達が
そのときどきで心を支えてくれて
いたのです。
そのモノ達がくれるのは
小さな変化かもしれません。
ひと呼吸できる、1日生き延びられるような。
けれどそういう小さな変化の積み重ねが
私をここまで連れてきてくれたと
感じています。
私がつくりたいのは
そういう小さな変化を起こすモノです。
そして私が作品を届けたいのは
そういう小さな変化を必要としている人です。
人を支えるのは生半可なことじゃできません。
だけど美しいモノや気持ちいいものを生み出して
ひとつの呼吸を助けることなら
できるかもしれません。
私が作品を届けたいのは
そういう呼吸を積み重ねている人です。
読んでくださってありがとうございました。
ちょっと深呼吸してみませんか?^^