幸せになるものづくりを広げていきたい

以前
「苦しみながら作らないで」
と言われて困ったことがある。


当時の私は2時間睡眠で
制作して発信活動して
アルバイトして回している状況だったから。
発信内容からも無理や疲れがにじみ出ていたんだろう。


当時はそれしかやり方がわからなかったから
お客さんの優しさが
無理難題を突きつけられているように感じて
怒りすらおぼえていた。(寝なさい)

 

当時はまだキャリアも浅かったし
安い価格をつけて寝ないで制作するしか
方法はないと思っていた。
高い(正当な)価格をつけて
それまでのお客さんに離れられることが
怖かったしさみしかった。

 

それでもお客さんから値上げを提案されて
徐々に値上げしていったりしてた。
元の価格のようには売れなくて自信もなくて
表に出る自分をうまく変化させていくこともできなくて
仲間を作ったり人を信頼することができなくて
手織り以外のことでも
いろいろなことが重なって心折れてしまった。

 

もう少しがんばれれば、今とは全然違っていたと思う。
1度離脱してしまうと戻るのは並大抵ではない。
今でも睡眠不足や疲れがたまるとすぐ
その方向に向かっていくのを感じる。
一度線を越えてしまうと
次に越えるのは簡単だ。


数年経って
もう少しやってみたい気持ちが生まれてきて
応援してくれる方が少しずつ増えてきて
少しずつ少しずつ戻っている。

 

今は生活のための時間を優先しているから
以前のようには作れないけど
人が幸せになるためのものづくりを
少しだけどできているような気がする。

 

もう少し広げていきたい。
自分に無理をさせず、眠ったり食べたり
生活することを大切にしながら
手にした人も、つくる人も
幸せになるものづくりを
広げていきたい。

 

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