お父さんたちへ

こんにちは、あかりとりです。

先日ひょんなことから、養育費を払っているお父さんたちとお話しする機会がありました。それぞれの置かれている環境も違うし、離婚に至るまでの経緯も違うのでひとまとめにはできないけれど、少なくないお金を毎月支払っていくことはなかなかヘビーなことだよなと、想像するのはむずかしくありません。

お話を聞いたときはただ「ふーん、なるほどー」と聞いていただけだったのですが、よく考えたら私は養育費を受け取る娘の立場だったんですよね。今現在養育費を払っているお父さんへ向けて、娘の立場でなにかお伝えできることがあるのでは?と思ったのでこのブログを書くことにしました。

 

〜注意〜 今回の記事はお父さんっ子だった私がお父さんの側に寄り添って書くもので、お母さんからしたら気持ちのいいものではないかもしれません。お父さんを愛することは、がんばって育ててくれたお母さんを否定するためではありません。とは言え、お母さんの立場になったら複雑な気持ちになるのが自然です。父と娘のお花畑な記事なんて読みたくねぇなぁという方はそっと画面を閉じることをおすすめします。

 


 

父が養育費を払ってくれていた期間は、私が6歳〜20歳になるまでの約14年間でした。いろいろな経緯があって、期間のほとんどを私が直接受け取っていました(現金書留で届いてましたよー)。

私の基本的な生活費や学費は母の給料や児童扶養手当で賄われていました。母からは「服を買ったり欲しいものを買ったり行きたいところがあればお父さんからのお金で払うように」と言われていて全然干渉もされず何に使うかは任されていました。

正直何に使ったのかよく覚えていないのですが、覚えているのを書き出すと以下のようになります。ちなみに服にはまったく興味がなく、心を閉ざして不登校をしていたので友達と遊ぶということもありませんでした…が…

山崎まさよしのファンクラブ会費 山崎まさよしのライブに行く ・B'zのファンクラブ会費 ・パッチワークの通信教育代 ・パッチワークの材料を買いまくる ・パッチワークの道具を買いまくる ・パッチワークの展示会見に行く(岩手→横浜) ・市街に行って映画館ハシゴ

(鼻血) ふぅ〜 よく言えば文化教養? ……。 いやきっともうちょっとマシなことに使っていたはず! 記憶にはないけど!

 

「お父さん、ごめーーーん!」

 

あぁこの記事を読んで、お父さんたちや私のお父さんが気分悪くするんじゃないかなって心配です…。(でも!真実を!ありのままをお届けするのだ!)

 


 

ちょっと言い訳っぽく聞こえるかもしれませんが、私、生きてく自信がなかったんです。自信がないというか確信がなかった。あまりにも傷つきやすすぎるし、動揺しやすい。心が弱い。打たれ弱すぎる。

こんな状態で社会に出て生き抜いていけると思えなかった。だから(?)将来のために貯金するっていう発想はゼロでした。そもそも将来が存在すると思えていなかったので。(なにその論理って感じですが)(ちなみに今は生きていける確信があり、なるべくいい生き方をしたいなと思っています)

 


 

そんななか、父が少なくない金額を長年払い続けてくれた【事実】は、愛されていた、関心を向けられていた証拠として長い間精神的経済的に私を支え続けてくれました。養育費の支払いが終わったあともずっと。

お父さんっ子だったし、小1から小3くらいまでは毎年2回、それぞれ1週間くらいずつ泊まりに行っていたし、電話で話したりもしていました。けれど不登校が本格的になった小4くらいから数年間会いに行くことができなくなりました。

理由としては、▶︎お父さんの前では「いい子」でいたかったけどどうしてもできなくなってきたこと(「学校行きなさい」と言われても行けなかった)、▶︎生理がはじまって自分の体も変わっていってとにかく気まずかったこと、が大きかったように思います。

数年経って中学生になってからまた会いに行けるようになりましたが、そのときにはもう小学生の頃の打ち解けた感じは消えていて妙によそよそしくなっていたのがとても寂しかったです。父の中では私は小学3年生のままなのに、現実の私は体も心もどんどん大人になっていたから。そのときから今までずっと父は人見知りしているみたいです。

もちろん例外もありますが、離れて暮らすってそういうことが起きやすいのかもしれません。

 


 

今は年に1回くらい会っています。

父は「無理しなくていいよ」って言うし、向こうから連絡が来ることは皆無で、「え?行かない方がいいのかな?邪魔?」ってときどき自信がなくなるんですが勝手に行ってます(笑)

今年はコロナの影響で行けなかったな。電話しよーかな!

 


 

子どもの立場としてお父さんたちに伝えたいことは、 もし、お子さんのことが大好きなら、言葉と行動で示し続けてほしいということ。

お父さんがいなくてもたくましく生きていく人はいます。けれど、お父さんから愛されていたという実感が少しでもあったら、人生はすごくすごく生きやすくなります。あなたの愛情が、言葉が、行動が、ひとりの人間の人生を支えます。

「お父さんはいつでも味方だよ」「必要なときは必ず助ける」

って、耳にタコができるくらい伝えてあげてください。思うだけじゃなく、文字でも言葉でもいいから、何度も何度もしつこくしつこく伝えてあげてください。そしてその言葉を実際に行動で示してください。

 

私がお話しさせて頂いたお父さんたちはみなさん愛情も行動も伴ってる方ばかりですけどね(笑) お父さんたちの愛情がお子さんに伝わりますように。そしてお父さんたちの今とこれからが幸せに包まれますように!

 

読んでくださってありがとうございましたー!