安いものは本当にお得なのか。モヤモヤ。

わぁ! こんなにかわいい 耐熱ガラスのマグカップが300円!

わぁ!! トイレブラシが300円!!

嬉しいーー!!!

 

と思ったけど すぐあとにモヤモヤがやってきた。

私は手織り作家。 経験したことや そこから感じたことを 自分の中で消化し 作品にする。

夕焼けの色、 切ない胸の痛み、 ほっとするあたたかさ。

作品が世に出るときは かかった時間や材料など 様々なことを考慮して 価格をつけることになる。

とんでもなく高いわけじゃないけど 決して安くはない。

物をつくるには それが例え大量生産品であっても 人の手がかかり、時間や 輸送費や税金など いろんな費用がかかっている。

安くてお得なそれにも もちろんかかっている。

 

金銭的に余裕のある暮らしを しているわけではないから 少ない支払いで ほしい物が手に入るのは嬉しいし助かる。

だけど素直に喜べないのは そこにはたくさんの人の手が かかっているのがわかるから。

そのプロダクト(製品)に 関わった人たちはすみずみまで 豊かになれているんだろうか。

どこかの誰かが苦しい思いを していないだろうか。

 

こういうの あんまり考えすぎると つらくなってしまうよね。

そういうときは 「できること」 を探すと少し心が軽くなる。

ユーザーとしての私にできるのは 選択をすること。

全部をこだわって買うのは 果てしない作業に思えて 心が折れそうになるけど、 小さなことならできるかな。

春までに買う予定の 小さな花瓶、 100均じゃなくて 作家さんの作品か 古物屋さんを 探してみよう。

 

ーーー

メモ つくることと売ることに関する いいなぁと思った発信。 製品をひとつ作るのに どんな手間や費用がかかっているか とてもわかりやすいです。

ハヤカワ五味さん|note 「時給1000円が安くて、どうして靴の1万円は高いのだろうか?」

新進工房さん|YouTube GUの革靴、見積もってみた